京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を見る 更新日:2024.08.22
源氏物語・紫式部ゆかりの地巡り(滋賀・大津)
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
京都と滋賀の県境にある日本仏教の母山・比叡山を狭間に、京都市内からアクセスの良い大津市は、今から約1350年前、天智天皇により創建された近江大津宮にそのルーツがある歴史都市です。雄大な琵琶湖を望む大津には史跡が点在し、紫式部は石山寺で源氏物語を起筆したと伝わります。今回は紫式部ゆかりのスポットをご紹介します。
京都の混雑状況(2024年7月31日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
平安の女流文学を育んだ霊験あらたかな山寺
いしやまでら
石山寺
奈良時代の天平19(747)年に聖武天皇の勅願により良弁僧正が開基した「石山寺」は、古来より清水寺・長谷寺と並ぶ三観音として信仰を集めてきました。紫式部が源氏物語を起筆した場所であり、他にも「蜻蛉日記」の藤原道綱母や「更級日記」の菅原孝標女、松尾芭蕉や島崎藤村など、数々の文筆家たちが訪れた「文学の寺」としても知られています。本堂の相の間の東端には源氏物語の執筆に使われたとされる「源氏の間」が今も残され、「源氏窓」の由来となった火灯窓を見ることができます。また広大な境内は一年を通して美しい花が境内を彩ることから「花の寺」とも呼ばれ、初秋にはフジバカマやシュウメイギクなどが咲き、晩秋には境内を埋め尽くすモミジが紅に染まります。
基本情報 | |
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所在地 | 滋賀県大津市石山寺1-1-1地図 |
アクセス | 京阪「石山寺」駅から徒歩約10分 |
電話番号 | 077-537-0013 |
URL | |
時間 | 月曜日~日曜日 8:00-16:30(最終入山16:00) |
休日 | 年中無休 |
料金 | 石山寺入山料(入山のみ) 大人600円、本堂内陣拝観 大人500円、石山寺入山セット券(入山・本堂内陣拝観)大人1,000円 |
源氏物語誕生の地で大河ドラマの世界に出会う
提供元:大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会
ひかるきみへ びわこおおつ たいがどらまかん/げんじものがたり こいするもののあはれてん
光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館/源氏物語 恋するもののあはれ展
紫式部が源氏物語を起筆したと伝わる石山寺の境内にて、「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」が開催されています。7月18日からは展示内容がリニューアルし、現在はききょう(清少納言)の女房装束(十二単)が展示され、第16回放送「華の影」で描写された『香炉峰の雪』のシーンの解説パネルもあわせて設置されています。ストーリーの進捗に合わせて人物紹介パネルなども更新。「枕草子」誕生シーンで使用された小道具も新たに展示されています。同時開催されている「源氏物語 恋するもののあはれ展」もリニューアルされ、イラストレーター・mameによる書き下ろしイラスト6枚が登場。すでに訪れたという方も、新しい出会いが楽しめます。
提供元:大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会
提供元:大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会
基本情報 | |
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所在地 | 滋賀県大津市石山寺1-1-1石山寺境内 |
アクセス | 京阪「石山寺」駅より徒歩約10分 |
電話番号 | 077-500-0100 |
URL | |
開催日 | 2024年1月29日(月)~2025年1月31日(金) 9:00-17:00(最終入場16:30) |
休日 | 期間中、原則無休 |
入館料 | 「大人(中学生以上) 」600円、「小人(小学生)」300円 |
主催 | 大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会 |
紫式部一族との仏縁の深い大寺院
みいでら(おんじょうじ)
三井寺(園城寺)
琵琶湖南西の長等山中腹に広大な敷地を有する三井寺は、正式名称を長等山園城寺といい、天台寺門宗の総本山です。平安時代、第五代天台座主・智証大師円珍和尚の卓越した個性により、天台別院として中興。境内には国宝の金堂をはじめ、西国第十四番札所の観音堂、釈迦堂、唐院などの堂舎が建ち並び、国宝・重要文化財は100点以上に及びます。
三井寺は紫式部一族にとって仏縁の深い寺であり、叔父・康延と異母兄弟・定暹が三井寺の僧侶であったほか、父・為時も紫式部の死後、三井寺で出家したといわれます。2024年10月1日~2025年1月31日まで、金堂において特別展『紫式部と三井寺』(後期)が開催され、三井寺所蔵の紫式部に関する史品が公開される予定です。
基本情報 | |
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所在地 | 滋賀県大津市園城寺町246地図 |
アクセス | 京阪石山坂本線「三井寺」駅より徒歩約7分 |
電話番号 | 077-522-2238 |
URL | |
時間 | 月曜日~日曜日 8:00-17:00(受付終了16:30) |
休日 | 年中無休 |
入山料 | 大人600円 |
琵琶湖を臨む、古来より近江を代表する景勝の地
からさきじんじゃ
唐崎神社
日吉大社の摂社にあたる「唐崎神社」は女別当命を御祭神とし、近江八景で名高い歴史的景勝地。平安時代、朝廷で毎月または臨時に行われた公事「七瀬の祓」の一所とされており、都より祓いのために訪れる場所でした。藤原道長が唐崎へ祓いに出かけた記録が残るほか、源氏物語の少女の巻にも、光源氏の家来の娘が唐崎で祓いを受けたことが描かれるなど、当時の貴族から「祓いの聖地」として認識されていたようです。また、紫式部が越前守となった父・為時とともに越前国に向かう際には、南の打出浜から出発して琵琶湖を渡ったと伝わります。琵琶湖畔に面した境内は、広い空と湖、巨大な霊松を仰ぎ見ることができる清々しい場所。参拝後は湖面のゆらぎを眺め、往時に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
基本情報 | |
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所在地 | 滋賀県大津市唐崎1-7-1地図 |
アクセス | JR湖西線「唐崎」駅より徒歩約15分 |
電話番号 | 077-578-0009(日吉大社社務所) |
URL | |
時間 | 参拝自由 ※社務所は日曜日・祝日10:00-16:00のみ開所 |
休日 | 年中無休 |
拝観料 | 境内無料 |
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