京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」

梅の花香る洛南さんぽ

城南宮:しだれ梅の散り際には、梅花の絨毯・落ち椿・苔のコントラストが美しい早春だけの景色が楽しめることも

提供元:城南宮

城南宮:しだれ梅の散り際には、梅花の絨毯・落ち椿・苔のコントラストが美しい早春だけの景色が楽しめることも

※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

現地スタッフ おすすめポイント
現地スタッフ

しだれ梅と椿が彩る城南宮から始まり、だしの香りとアート、甘味まで楽しめる洛南エリア散歩をご紹介します。春の訪れを感じながら、自然や文化に触れ、ゆったりとしたひと時を楽しんでみてはいかがでしょうか。

京都の混雑状況(2024年12月26日現在) ★★★★☆ 例年よりも混雑しています。 ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。

京都市バス「城南宮」からスタートです!

京都市バス「城南宮」へのアクセス:「京都」駅より市バスで約35分
モデルコースの所要時間:3時間

ルート

京都市バス「城南宮」からスタート!

徒歩約1分(約60m)

1

「城南宮」

徒歩約1分(約100m)

2

「京都離宮 おだしとだしまき」

徒歩約13分(約950m)

3

「京セラギャラリー」

徒歩約12分(約750m)

4

「松甫堂」

梅が香り椿が咲く、都を南から守護する神社

城南宮:ワンシーズンに数度しか見ることのできない苔と梅、椿が生み出す早春の景色

提供元:城南宮

城南宮:ワンシーズンに数度しか見ることのできない苔と梅、椿が生み出す早春の景色

じょうなんぐう

城南宮

延暦13(794)年の平安京遷都の際、都の守護と国の安泰を願い都の南に創建されたと伝わる「城南宮」は、引越や工事、家相の心配を除く「方除(ほうよけ)の大社」として信仰を集めています。平安後期、白河上皇や鳥羽上皇によって社殿を取り囲むように「城南離宮(鳥羽離宮)」が造営され、「城南宮」は離宮の鎮守となりました。また、城南宮の神苑「楽水苑」は、源氏物語に登場する約80種の草木が植栽され「源氏物語花の庭」とも称されます。早春、本殿の西側にある「春の山」では150本のしだれ梅が花咲き、咲き始めから散り際まで様々な様相を見せます。さらに境内全域で9月から3月末にかけて150品種・約400本もの椿の花が彩りを添え、タイミングがよければ、緑の苔に落ちた椿としだれ梅のコラボレーションを楽しむことができます。

城南宮:例年しだれ梅が見頃となる2月18日から3月22日まで開催される「しだれ梅と椿まつり」では、梅の花を冠にさした巫女が舞う神楽が期間中、毎日行われます。また「梅の花守り」授与の際には、巫女から神楽鈴によるお祓いを受けることができます(観覧自由・花守り1体1,000円)

提供元:城南宮

城南宮:例年しだれ梅が見頃となる2月18日から3月22日まで開催される「しだれ梅と椿まつり」では、梅の花を冠にさした巫女が舞う神楽が期間中、毎日行われます。また「梅の花守り」授与の際には、巫女から神楽鈴によるお祓いを受けることができます(観覧自由・花守り1体1,000円)

城南宮:二代将軍徳川秀忠が椿の園芸に熱中したことで交配が進み多くの品種が生まれたそう。江戸時代から見られる古代椿の一種である「天ヶ下」(写真)や、2月に見頃を迎える「城南椿」など苑内に咲く150種からお気に入りの品種を探してみてはいかがでしょうか

提供元:城南宮

城南宮:二代将軍徳川秀忠が椿の園芸に熱中したことで交配が進み多くの品種が生まれたそう。江戸時代から見られる古代椿の一種である「天ヶ下」(写真)や、2月に見頃を迎える「城南椿」など苑内に咲く150種からお気に入りの品種を探してみてはいかがでしょうか

基本情報
所在地

京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番地地図

アクセス

地下鉄烏丸線・近鉄「竹田」駅より徒歩約15分、市バス18・19号系統「城南宮」より徒歩すぐ

電話番号

075-623-0846

URL

https://www.jonangu.com/

神苑拝観時間

月曜日~日曜日 9:00-16:30 ※受付終了16:00

休日

年中無休 ※「しだれ梅と椿まつり」(2025年2月18日~3月22日)期間中は北神苑のみ公開

拝観料

「神苑拝観(しだれ梅と椿まつり期間)」大人1,000円 ※期間によって変動、「梅の花守り 特別授与」初穂料1,000円 


次の
見所
「京都離宮 おだしとだしまき」まで徒歩約1分(約100m)
「京都離宮 おだしとだしまき」まで徒歩約1分(約100m)

提供元:城南宮

北神苑を抜け、次のスポットに向かう途中にある城南宮の摂社「芹川神社(唐渡天満宮)」では、紅白の梅が社殿を彩ります


初めから終わりまで出汁が主役のひと時を

京都離宮:自分で選んだ出汁で作る「だしまき」と釜炊きご飯、前菜、〆の「だし巻き出汁茶漬け」まで出汁尽くしの「だしまき御膳と釜たきごはん」

京都離宮:自分で選んだ出汁で作る「だしまき」と釜炊きご飯、前菜、〆の「だし巻き出汁茶漬け」まで出汁尽くしの「だしまき御膳と釜たきごはん」

きょうとりきゅう おだしとだしまき

京都離宮 ~おだしとだしまき~

2022年8月にオープンした「京都離宮~おだしとだしまき~」は、出汁が主役の店舗型テーマパーク。飲食スペースで味わえる「だしまき御膳と釜たきごはん」では、釜炊きご飯が炊けるまでの間に定番の「離宮のおだし」をはじめ、風味豊かな「かつおだし」、あっさりとした「あごだし」、魚の旨味を感じる珍しい「京さわらだし」の4種類を飲み比べます。これら4種から好みの出汁を1種選び、「だしまき」を作ってもらえます。御膳には、季節ごとに変化する前菜と、出汁を使った小鉢もセットされた豪華な内容。さらに5種類の薬味から3つが選べる仕組みで、特に九条ネギ醤油と鶏せせりの味噌和えが人気だそう。〆にはご飯の上に「だしまき」をのせて出汁をかける「だし巻き出汁茶漬け」で最後まで出汁のおいしさを堪能できます。お出かけの予定が決まったら早めの予約をおすすめします。

京都離宮:「人生が変わる、おだし生活」をコンセプトに、店頭には出汁が主役の「飲むおだし」シリーズや、出汁を使ったスイーツなど他にはない多彩な商品が並びます。今後はさらに出汁を身近に感じられるような商品が増えていく予定です

京都離宮:「人生が変わる、おだし生活」をコンセプトに、店頭には出汁が主役の「飲むおだし」シリーズや、出汁を使ったスイーツなど他にはない多彩な商品が並びます。今後はさらに出汁を身近に感じられるような商品が増えていく予定です

京都離宮:城南宮のすぐ南にある町家をリノベーションしたお店。飲食スペースからは美しい庭を臨むことができます。商品やテイクアウトメニューのお買い物だけの利用もおすすめです

京都離宮:城南宮のすぐ南にある町家をリノベーションしたお店。飲食スペースからは美しい庭を臨むことができます。商品やテイクアウトメニューのお買い物だけの利用もおすすめです

基本情報
所在地

京都市伏見区中島鳥羽離宮町45地図

アクセス

地下鉄烏丸線・近鉄「竹田」駅より徒歩約15分、市バス18・19号系統「城南宮」より徒歩すぐ

電話番号

075-623-7707

URL

https://kyotorikyu.com/

時間

月曜日、水曜日~日曜日10:00-17:00

休日

火曜日※祝日の場合は水曜日定休

料金

「だしまき御膳と釜たきごはん」2,480円(税込)、「離宮の飲むおだし」745円(税込)※物販、「だしまき弁当」1,188円(税込)※テイクアウト商品


次の
見所
「京セラギャラリー」まで徒歩約13分(約950m)
「京セラギャラリー」まで徒歩約13分(約950m)

梅と椿、出汁を堪能して次のスポットへ。道中には「京都府総合見本市会館(京都パルスプラザ)」があり、地域の催しや企業イベント、フリーマーケットなどが不定期で開催されています


芸術を愛でる心豊かな時間

京セラギャラリー:京セラ本社ビルの1階にあるギャラリーでは、収蔵品の展示に加え年2回の特別展を開催

提供元:京セラ

京セラギャラリー:京セラ本社ビルの1階にあるギャラリーでは、収蔵品の展示に加え年2回の特別展を開催

きょうせらぎゃらりー

京セラギャラリー

京セラ本社ビルの1階にある「京セラギャラリー」は、1998年に本社ビルの完成とともにオープン。創業者・稲盛和夫氏の「地域の人々が芸術に触れる機会としたい」という思いから、地域社会とのつながりを大切にした文化活動の一環として運営されています。収蔵品の展示では、ピカソの銅版画「347シリーズ」や日本画、洋画、彫刻、中国清代の乾隆ガラス、ファインセラミック茶器などを展示。さらに、年2回行われる特別展では、京都にゆかりのある若手作家や障がいのある作家、地域在住の作家による作品がテーマに沿って展示されます。どちらの展覧会も無料で入場できるので、気軽にアートに触れる機会をじっくり満喫してください。

本社1階ロビー:ギャラリー内だけでなくロビーにも多くの作品が展示されています。本社前の広場にも彫刻等のアートが常設されているので、お見逃しなく

提供元:京セラ

本社1階ロビー:ギャラリー内だけでなくロビーにも多くの作品が展示されています。本社前の広場にも彫刻等のアートが常設されているので、お見逃しなく

京セラファインセラミック館:本社ビル2階には、ファインセラミック技術の発展過程などを展示した「京セラファインセラミック館」も。研究者だけでなく一般の方にも興味深い内容になっています

提供元:京セラ

京セラファインセラミック館:本社ビル2階には、ファインセラミック技術の発展過程などを展示した「京セラファインセラミック館」も。研究者だけでなく一般の方にも興味深い内容になっています

基本情報
所在地

京都市伏見区竹田鳥羽殿町6番地 京セラ本社ビル1階地図

アクセス

地下鉄烏丸線・近鉄「竹田」駅より徒歩約15分、市バス南1・南2・南3・18・号系統「パルスプラザ前」より徒歩すぐ

電話番号

075-604-6141(見学に関するお問い合わせ)

URL

https://www.kyocera.co.jp/company/csr/facility/gallery/

時間

月曜日~金曜日 10:00-17:00

休日

土曜日~日曜日、祝日、特別休館日 ※HPに開館カレンダー掲載、展示替え等により休館日が変更になる場合あり

料金

入館無料


次の
見所
「松甫堂」まで徒歩約12分(約750m)
「松甫堂」まで徒歩約12分(約750m)

京セラ本社内を見学したら、隣にある「稲盛ライブラリー」にもぜひ立ち寄ってみてください。京セラやKDDI(旧・DDI)の創業、JALの再建などで知られる稲盛和夫氏の経営哲学が、5階にわたるフロア構成で紹介されています


甘味が告げる四季に満たされる

松甫堂:「しだれ梅と椿まつり」期間中に城南宮でのみ限定販売される「椿餅(つばきもちい)」と人気の「フルーツ大福」

松甫堂:「しだれ梅と椿まつり」期間中に城南宮でのみ限定販売される「椿餅(つばきもちい)」と人気の「フルーツ大福」

しょうふどう

松甫堂

毎年早春の「しだれ梅と椿まつり」期間中にのみ城南宮で限定販売される「椿餅(つばきもちい)」は、伏見にある和菓子店「松甫堂」による謹製です。城南宮の鳥羽禮自名誉宮司による監修で、源氏物語にも椿の葉で包んだ団子状の餅として登場する、日本の餅菓子の起源ともされています。こちらの椿餅は白玉椿をモチーフに、中心部に黄色の花心のせた可愛らしい姿が特徴的。城南宮での販売期間中は朝から行列になることも多いので、時間に余裕をもって訪れるのがおすすめです。またお店では、旬の果物を柔らかな餅と餡で包んだ「フルーツ大福」が定番人気で、季節にあわせイチゴやミカンなど6種類以上が用意されています。白味噌を皮に使用した名物「八宝焼」も根強いファンが多い逸品です。

松甫堂:温もりある雰囲気の店内で、ショーケースにはカラフルなフルーツ大福が並んでいます。また、奥には工房があり、ほんのり甘い優しい香りに包まれています

松甫堂:温もりある雰囲気の店内で、ショーケースにはカラフルなフルーツ大福が並んでいます。また、奥には工房があり、ほんのり甘い優しい香りに包まれています

松甫堂:近鉄「伏見」駅から徒歩約5分の場所にある店舗。閑静な住宅地に溶け込むまちの和菓子屋さんという雰囲気で、フルーツ大福の看板とのぼりが目印です

松甫堂:近鉄「伏見」駅から徒歩約5分の場所にある店舗。閑静な住宅地に溶け込むまちの和菓子屋さんという雰囲気で、フルーツ大福の看板とのぼりが目印です

基本情報
所在地

京都市伏見区上神泉苑町806地図

アクセス

近鉄「伏見」駅より徒歩約5分、市バス南5・81系統「住吉」より徒歩約2分

電話番号

075-601-1940

URL

https://www.instagram.com/shofudo/

時間

水曜日~日曜日 10:00-17:00

休日

月曜日~火曜日、不定休

料金

「椿餅」 2ヶ入800円(税込)※城南宮でのみ期間限定販売、「いちご大福」380円(税込)


お疲れ様でした

お疲れ様でした

写真は近鉄「伏見」駅。この1駅北の「竹田」駅で地下鉄烏丸線と直結しているので、四条方面への移動にも便利です。また南に向かうと清酒の酒蔵が点在する伏見桃山エリアがあり、街散策も楽しめます


周辺MAP

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