京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を食べる 更新日：2025.06.19
夏を乗り切る！ねばねば料理
Haccomachi：温活と腸活が同時にできる人気メニューの発酵だし茶漬け「腸活ばくだん」
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
盆地地形の京都の夏は湿度が高く、気温以上に暑く感じるものです。そんな夏の京都を楽しむなら、 “ねばねば料理”で身体を労ってみてはいかがでしょうか。つるりとしたのどごしや、滋味深いだしの風味など、涼やかで暑さに負けない逸品メニューが揃います。旅の合間の元気チャージにぴったりなお店をご紹介します。
京都の混雑状況（2025年5月29日現在） ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
葱が香りとろろで仕上げる昼御膳
葱や平吉 高瀬川：葱尽くし小鉢や薬味が嬉しい名物の「湯葉とろろ膳」。ごはんには湯葉と三種の芋を合わせたとろろがかかり絶妙な口当たり
ねぎやへいきち たかせがわ
葱や平吉 高瀬川
高瀬川沿いに佇む「葱や平吉 高瀬川」は、店名の通り“葱”を主役にした食事が楽しめるお店。名物の「湯葉とろろ膳」は、湯葉がのったごはんに、三種の芋を合わせたとろろを目の前でかけて仕上げてもらえる一品です。とろろは優しい味付けなので、醤油漬けの卵黄をかけて卵かけご飯風にしたり、薬味をのせて味変を楽しんだりと、自分好みにアレンジできるのも魅力。升に盛られた九条葱はかけ放題で、香り高い風味とシャキシャキの食感が食欲をそそります。さらに小鉢や薬味も葱尽くしで、葱味噌、葱入りのだし巻き卵、葱のぬたなどが揃います。「とろろ膳」はランチ限定メニューで、漬け鮪や鯛胡麻、豚角煮がのったものもあり、他にも迫力満点の「はみだし天丼」なども評判です。
葱や平吉 高瀬川：1階は大きな窓から高瀬川を臨むイス席、2階・3階は座敷席になっています。ランチタイムは行列必至ですが、オープン前に並ぶとスムーズに入店しやすいそうです。時間に余裕をもって訪れましょう
葱や平吉 高瀬川：繁華街・四条河原町から徒歩すぐの西木屋町通沿いにあるお店。店名と名物メニューの文字が踊る暖簾がかかっています。入口は高瀬川の反対側です
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市下京区西木屋町通り仏光寺上ル三丁目市之町260-4地図 |
| アクセス | 阪急「京都河原町」駅より徒歩約3分、市バス4･5･205号系統ほか「四条河原町」より徒歩約3分 |
| 電話番号 | 075-342-4430 |
| URL | |
| 営業日 | 月曜日～火曜日、木曜日～日曜日【昼】11：30-15：00（14：00LO）【夜】18：00-22：00（21：00LO） |
| 休業日 | 水曜日 |
| 料金 | 「湯葉とろろ膳」1,980円（税込）※「とろろ膳」はランチ限定メニュー、ディナータイムでは各種「とろろめし」が単品で注文可能 |
風情とともに味わう、ふわりと香り立つ滋味に富む一杯
有喜屋：天ぷらが彩りを添え、納豆と全卵で作るメレンゲがそばをやさしく包む名物の「有喜天そば」
うきや ぽんとちょうほんてん
有喜屋 先斗町本店
京の花街・先斗町歌舞練場のすぐ隣に暖簾を掲げる「有喜屋 先斗町本店」。名物の「有喜天そば」は、2代目が滋養のある一杯として考案した「有喜そば」に、3代目が天ぷらを加えて仕上げたもの。京都の「紫竹納豆」と「ヨード卵・光」を使ったふわふわのメレンゲがそばをやさしく包み、海老や野菜の天ぷらが彩りを添えます。器の底の特製だしとよく混ぜれば、まろやかな香りとコクが広がります。現店主で3代目の三嶋吉晴氏は、「現代の名工」や「黄綬褒章」などを受章した実力派。3代目の技を受け継ぐ職人たちが打つ、京都産の新そば粉を使った十割そばや、国産そば粉で打つ二八そばなどの手打ちそばもぜひ味わってほしい一枚です。
有喜屋：店内はすべてイス席で、ゆったり過ごすことができます。鴨川や先斗町散歩の途中で立ち寄るのにもぴったりです
有喜屋：三条大橋の近く、先斗町通の北の始まり付近にあるお店。店頭のそば打ち処では、営業日の朝10：00頃にその日に使うお蕎麦を職人さんが打っている様子を見ることができます
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市中京区木屋町通三条下ル石屋町125地図 |
| アクセス | 地下鉄東西線「三条京阪」駅、京阪「三条」駅より各徒歩約3分 |
| 電話番号 | 075-221-2978 |
| URL | |
| 営業日 | 火曜日～日曜日【昼】11：30-15：00【夜】17：00-20：30（20：00LO） |
| 休業日 | 月曜日 ※祝日の場合は翌火曜日休み |
| 料金 | 「有喜天そば」1,500円（税込） |
京都発、発酵の力で“腸”にごちそうを
Haccomachi：納豆やめかぶ、とろろなど腸にうれしい食材が詰まった人気メニューの「腸活ばくだん」
はっこうだしちゃづけせんもんてん はっこまち
発酵だし茶漬け専門店 Haccomachi
西京漬け専門店「京都一の傳」が手がける「Haccomachi」は、2025年2月に発酵だし茶漬け専門店としてリニューアルオープン。人気メニューの「腸活ばくだん」は、納豆やめかぶ、とろろなど腸にうれしい食材が詰まった一品。牡蠣しょうゆで素材それぞれの味を楽しんだあとは、自家製発酵だしを茶筅で混ぜながら注ぎかけて、お茶漬けで全体のハーモニーを堪能します。発酵だしは、抹茶と自家製米麹甘酒をベースに、昆布や鰹節の旨みを重ねたまろやかな味わい。定番メニューの発酵だし茶漬けは、キムチとチーズが相性抜群の「麹豚キムチーズ」など8種類。予約限定の「銀だら蔵みそ漬 発酵だし御膳」も人気。発酵の恵みを気軽に味わいながら、温活×腸活で夏に負けない身体づくりをめざしてみませんか。
Haccomachi：種麹屋（もやし屋）の老舗「菱六」の米麹と米のみで仕込んだ自家製米麹甘酒。砂糖不使用とは思えないやさしい甘さで、食後のデザートとしてもおすすめです
Haccomachi：四条烏丸エリアに新たにオープンしたビル3階にあるお店へは、ビル西側の直通エレベーターを利用しましょう。温もりある灯りに包まれた店内は穏やかな雰囲気
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町77 MOKU KYOTO 3F地図 |
| アクセス | 地下鉄烏丸線「四条」駅・阪急「烏丸」駅より徒歩すぐ |
| 電話番号 | 075-201-0122 |
| URL | |
| 営業日 | 月曜日～火曜日、金曜日【昼】12：00～15：00（14：30LO）【夜】17：30～21：00（20：30LO） |
| 休業日 | 水曜日・木曜日 |
| 料金 | 「腸活ばくだん」1,100円（税込）、「自家製米麹甘酒（アイス・ホット）」540円（税込） |
旅の途中に心ほどける涼やかな一椀
田毎：粘りと旨みのあるめかぶに白髪ねぎ、梅肉、大葉を添えた「めかぶそば」は夏季限定メニュー
ほんけ たごと さんじょうてらまちほんてん
本家 田毎 三条寺町本店
明治元（1868）年創業のそば処「田毎」は、創業地である三条通で暖簾を掲げ続けます。屋号は、信州・更科の月明かりが棚田一枚一枚に映る幻想的な風景「田毎の月」にちなんだもの。店舗地下から湧き出す井戸水をそば打ちやだし、ご飯の炊き上げにも使っており、清らかな水がまろやかな味を支えています。先代と現当主はそば職人として研鑽を重ね、代々受け継がれるだしの味を守りつつ、新たな味を届けています。夏季限定の「めかぶそば」は、粘りと旨みのあるめかぶに白髪葱、梅肉、大葉を添えた、涼やかな味わいが魅力で、提供は7月中旬までの予定。また、通年で楽しめる「鴨せいろ」や「天ざる」も人気。暑さを忘れる涼味あふれる一杯を、旅のひとときに味わってみてはいかがでしょうか。
田毎：店内奥には五代目が手掛けた、奥庭を臨む広々とした席が配されています。落ち着いた和の雰囲気の中で食事を楽しむことができます
田毎：三条大橋の西、三条通に面した店舗。創業時から変わらない場所に本店があります。賑やかな繫華街にありながらも、どこか静かな時間の流れるお店です
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市中京区三条通寺町東入ル石橋町12地図 |
| アクセス | 地下鉄東西線「京都市役所前」駅より徒歩約6分、市バス3・5・7・205号系統ほか「河原町三条」より徒歩約3分 |
| 電話番号 | 075-221-3030 |
| URL | |
| 営業日 | 火曜日～日曜日【昼】11：00-15：00（14：30LO）【夜】16：00-20：00（19：30LO） |
| 休業日 | 月曜日 ※祝日の場合は翌火曜日休み |
| 料金 | 「めかぶそば」1,600円（税込） |
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