京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」

新感覚アートミュージアム

チームラボ バイオヴォルテックス 京都:Megalithsエリアの作品《開いた宇宙の永遠の存在の中のメガリス》は、巨石を思わせる直方体の造形物に次々と作品が移り変わる

チームラボ《開いた宇宙の永遠の存在の中のメガリス》© チームラボ

チームラボ バイオヴォルテックス 京都:Megalithsエリアの作品《開いた宇宙の永遠の存在の中のメガリス》は、巨石を思わせる直方体の造形物に次々と作品が移り変わる

※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

現地スタッフ おすすめポイント
現地スタッフ

京都駅東南部エリア開発プロジェクトの一環として2025年秋に誕生した、話題の施設をご紹介します。香りや音楽などもすべて作品にあわせて作られたものだそう。ぜひ動きやすい服装で、五感をフル活用して「チームラボ」による新感覚のアート世界へ飛び込んでみませんか。

京都の混雑状況(2025年10月27日現在) ★★★☆☆ 例年よりも少し混雑しています。 ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。

ちーむらぼ ばいおゔぉるてっくす きょうと

チームラボ バイオヴォルテックス 京都

2025年10月7日に京都駅の南エリアにオープンした「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」は、世界的に活躍するアート集団「チームラボ」による国内最大の常設ミュージアムです。延べ面積約10,000㎡の館内は、「存在の宇宙、認識の宇宙」をコンセプトに、世界初公開・日本初公開を含む50点以上の作品を展示。館内には、跳び・登り・踏むなど身体を動かすことで作品の一部になる体験ができる「運動の森」など、全身でアートに没入できるエリアも。作品が人の動きに呼応し、その瞬間ごとに新しく生まれるアートに出会う体験がここにあります。

チームラボ バイオヴォルテックス 京都:「かさねのいろめ」が表現された《呼応するランプの森:One Stroke - a Year in the Mountains》は、人がいる場所を起点として隣のランプへと連なっていきます

チームラボ バイオヴォルテックス 京都:「かさねのいろめ」が表現された《呼応するランプの森:One Stroke - a Year in the Mountains》は、人がいる場所を起点として隣のランプへと連なっていきます

チームラボ バイオヴォルテックス 京都:京都駅から徒歩7分ほどの場所にオープン。建築は「チームラボアーキテクツ」が担当し新しく建てられました

チームラボ バイオヴォルテックス 京都:京都駅から徒歩7分ほどの場所にオープン。建築は「チームラボアーキテクツ」が担当し新しく建てられました

【チームラボ バイオヴォルテックス 京都】
料金

エントランスパス3,400円(税込)~ ※来場日や時間帯によって変動、現地での購入の場合+200円

所要時間

約120分~ ※所要時間は目安。入場後の滞在時間に制限なし。再入場不可

定員

1名~

備考

入場時間指定あり。要予約

チームラボ バイオヴォルテックス 京都
所在地

京都市南区東九条東岩本町21-5地図

アクセス

各線「京都」駅より徒歩約7分

URL

https://www.teamlab.art/jp/e/kyoto/

時間

月曜日~日曜日 9:00-21:00 ※最終入館19:30、開館時間が変更になる場合あり。スケッチファクトリーは11:00-21:00

休館日

不定休 ※公式HPを参照

料金

「エントランスパス」3,400円(税込)~ ※来場日や時間帯によって変動

Undergroundエリア①

来場者がまず出会うのが広い空間の壁から床に至るまで動きながら入れ替わっていく作品群です。花々の移り変わりを表現した《永遠の今の中で連続する生と死》では触れると花が散り、空間すべてに影響を与えます。Undergroundエリアではこの空間を中心に様々な作品があるスポットへと続きます

Underground:《永遠の今の中で連続する生と死》作品イメージ

Underground:《永遠の今の中で連続する生と死》作品イメージ

Undergroundエリア②

座って観賞する《永遠の祈り》は空間に永遠に書が書き連ねられる作品。観賞ルートはないので、ぜひ右へ左へと彷徨いながら作品との出会いを楽しんでください。同じ場所に佇んでいてもいくつかの作品が入れ替わることもあります

Underground:《永遠の祈り》作品イメージ

Underground:《永遠の祈り》作品イメージ

Sculpture and Paintingエリア

つづいて2層目のSculpture and Paintingエリアへ進みます。メインビジュアルにもなっている《質量も形もない彫刻》は日本初公開の作品で、石鹸の泡が作る彫刻の世界へと入り込むことができます。希望者はレインコート、シューズカバーを購入できるのでご安心を

Sculpture and Painting:《質量も形もない彫刻》作品イメージ

Sculpture and Painting:《質量も形もない彫刻》作品イメージ

Megalithsエリア

次のエリアへ進むと現れるのが、世界初公開となる作品《開いた宇宙の永遠の存在の中のメガリス》。巨石を思わせる直方体の造形物に、次々と作品が移り変わる異世界のような場所。本物の苔が敷かれ、雨が降ってくるタイミングもあります

Megaliths:《開いた宇宙の永遠の存在の中のメガリス》作品イメージ

Megaliths:《開いた宇宙の永遠の存在の中のメガリス》作品イメージ

Athletics Forestエリア①

次のエリアは体を動かす「運動の森」です。跳んで・滑って・踏んで、様々な動きが新しい変化を生み出す世界。この作品では、同じ色の球体を連続して踏むとあおむしが生まれていきます。最後まで同じ色を踏んでゴールするとどうなるかは、ぜひご自分で確かめてください

Athletics Forest(運動の森):《あおむしハウスの高速回転跳ね球》作品イメージ

Athletics Forest(運動の森):《あおむしハウスの高速回転跳ね球》作品イメージ

Athletics Forestエリア②

床いっぱいに広がる大地には、誰かが描いた生き物たちが食べたり食べられたりしながら、増えたり減ったりを繰り返す生態系があります。この中で立っていると足下にたくさん花が咲きます

Athletics Forest(運動の森):《グラフィティネイチャーと鼓動する大地》作品イメージ

Athletics Forest(運動の森):《グラフィティネイチャーと鼓動する大地》作品イメージ

Athletics Forestエリア③

「学ぶ!未来の遊園地」プロジェクトに属する作品が展示される一角では、来場者が型紙にクレヨンで描いた生き物たちが泳ぐ海があります。特に「マグロ」の魚群は世界中の《スケッチオーシャン》と繋がっていて、自分の描いたマグロが別の国へ移動することも。他にも小人たちと遊ぶスポットもあります

Athletics Forest(学ぶ!未来の遊園地):《スケッチオーシャン》作品イメージ

Athletics Forest(学ぶ!未来の遊園地):《スケッチオーシャン》作品イメージ

Loop Again

全てのエリアを回ったと思ったら現れるのが「Loop Again」の表示。何度でもUndergroundエリアから、改めてミュージアムを見て回ることができます。まさに「彷徨い」ながらチームラボの世界を探検していくことができる仕組みです

Loop Agein:再びUndergroundエリアへ戻る

Loop Agein:再びUndergroundエリアへ戻る

スケッチファクトリー

《スケッチオーシャン》や《グラフィティネイチャー》で描いた海の生き物を、専用のアプリからトートバッグや缶バッジ、パズルなどにしてもらうことができます。購入を希望する場合は、出口前にあるファクトリーで受け取りを。またここでは、チームラボのオリジナルグッズなども販売されています

スケッチファクトリー:自分で描いた生き物がグッズに

スケッチファクトリー:自分で描いた生き物がグッズに

体験を終えて
体験を終えて

触れることで形や色が変わったり、空間に自分がいることで一つの作品が出来上がっていくことを実感できました。一番好きな作品は《世界はこんなにもやさしくうつくしい》です。漢字が使われていることに日本らしさを感じました。さらに漢字を知らない海外の人でも、作品を通じて理解できる点がとても素敵だなと思いました。/写真は《呼応するランプの森:One Stroke - a Year in the Mountains》

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